【西郷どん】オープニングが変わって西郷隆盛になる。菊次郎も登場!

江戸城二の丸 1863年F.ベアト撮影
江戸城二の丸 1863年F.ベアト撮影

「西郷どん」39話(10月21日放送)は、時は流れ長男西郷菊次郎が京都市長に就任したところから始まり、菊次郎の回顧の形で新政府の混乱ぶりが展開されました。

あまりに時代がすっ飛んでしまって、”西郷隆盛”になった西郷どんはいつの頃の姿を描いているのか、よくわからなかった視聴者も多いのではないでしょうか。

「江戸城無血開城」と言えば勝海舟と西郷の世紀の会談が江戸を戦火から救ったとする「明治維新」のハイライトとしてよく知られています。 この時代...

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江戸城無血開城、徳川慶喜はヒールじゃなかった!

ちょっと振り返ると、

37話「江戸無血開城」では江戸城の天璋院が徳川家を救ってくれと懇願し、勝海舟との面談で江戸城無血開城が成りました。

お忍びで慶喜とも会い、鳥羽伏見の敵前逃亡は諸外国から日本を守るためだったと聞き、慶喜の真意に敬服した西郷でした。

山岡鉄舟と勝海舟の尽力、天璋院(篤姫)の思いと覚悟、徳川慶喜の真意。
そして西郷どんの大英断、美しくまとめてありましたね。

その一方で「新政府」のまとまりのなさ、長州の徳川に対する怨恨など、史実どおりの重要なポイントもいくつかありました。

それにしても下っ端のはずの西郷があまりにもヒーローで、天璋院はどこまでも賢く心広く美しく。
徳川慶喜はヒールではなく正義の味方だった!と涙を誘い。

NHKらしいというか、ちょっと出来過ぎな、カッコイイ幕末・明治維新の1シーンではありました。

薩摩は天璋院の実家であり、天璋院の父は西郷の崇拝する島津斉彬です。

天璋院が西郷に、あのようにへりくだり、あのように徳川を助けてくれ、と懇願するのはちょっと違うんじゃないかなぁ。

江戸城を去る時も、天璋院は自分が差し向けた慶喜追討赦免の使者が戻るまでは断固として動かぬと、和宮ともども踏ん張ったので、西郷が「3日間ばかり官軍が入るけど戻ってもよいから一時移って欲しい」と説得してなんとか退城させたのです。

農業の本を天璋院からプレゼントしてさわやかに去るって、北川景子サンだからこんなシーンにしてみました~感がたっぷりでしたが。

印刷のない頃ですから、日本に二つとない貴重な幕府の資料を、先回りしてこちらからホイホイ差し出すのは、ホントにあったのかな??

38話「傷だらけの維新」では鳥羽伏見で高い戦闘能力を発揮した大村益次郎が登場、上野戦争を半日でカタをつけました。
それでもなお抵抗を続ける東北諸藩との北越戦争で弟の吉二郎が戦死、江戸から明治への改元、新政府は東京城へ遷都するも傷心の西郷は薩摩へ帰り、西郷の妻”糸”が菊次郎を迎えに行くところまで、と、動乱と改革のあれこれをてんこ盛り。

え?

ひょっとして・・・戊辰戦争はこれでおしまい?

そんな予感はしたのですけど。

39話、「父、西郷隆盛」京都市長の椅子に座る恰幅の良い紳士菊次郎の回顧・・・。

明治2年、糸は奄美から菊次郎を連れて来ました。
母の愛佳那から立派な武士と聞かされていた父は、泥で汚れた着物を着て、農民にしか見えませんでした。

父は、多くの犠牲者を出した戊辰戦争を思い、命を落とした最愛の弟を思い、自分に政(まつりごと)をする資格はないと隠居生活を決め込んで、地味な仕事をしていたのでした。
大久保、木戸、岩倉たちは東京に政府機関を移し、版籍奉還など急激な改革を進めます。

薩摩藩主の父・国父様と呼ばれる島津久光は西郷を呼びつけ、

「お前の言うとおり版籍奉還もした、オレにはもう何の力もない。お前ら下っ端はしたい放題の好き放題だ。これがお前の言う”御一新”なのか」

とやるせない思いを西郷にぶつけます。

薩摩藩は「鹿児島県」となり、藩政改革の一環で県の税収と知藩事(元藩主)の家計は明確に分けるなど近代国家へ向けての大改革があれよあれよと言う間に進められていくのですが、このあたり、どれだけの月日の間にどんな変化があったのか、もうちょっとわかるように解説してくれると良かったかもしれません。

東京城の閣議で、大久保が

「古くてわずらわしい武士の世をとっとと終わらせ中央に力を集めることです」

と言うと長州の木戸が

「しかし事を急ぎすぎては必ず争いの元となる」

と制すると、大久保、

「今ここで手を緩めるわけにはいかんのです」

と強気な発言。

世の中の急激な変化と戦後の武士や農民の苦悩をナレーションで解説し、若き薩摩藩士・横山安武が新政府の悪政を批判して津藩邸(三重県津市)裏門前で切腹したシーンがありましたが、そのあとすぐ西郷を政治の舞台に引き出せ、という展開になります。

海外視察から帰って見違えるほど立派な大人の男になった弟・西郷従道(信吾)が新政府の命を受けて西郷を迎えに来ます。

奄美から引取った菊次郎も状況を察知し、

「東京へ行って、民のために働いてくりしょり」

と、勇気を振り絞って言ったけなげなひと言、これが決め手となって西郷は東京へ、政治の中央へ再び乗り出す。

ん~~~

駆け足ですねぇ。

「西郷どん」は、西郷隆盛の ”いつ”を、または ”どこ”を、このドラマで描きたかったのでしょうか。

おそらく最終回まであと数回、このままダ~~~っと西南戦争まで描くのでしょうか?

それには回数が足りない気がしますが・・・

どこまで行けるの? 西郷どん!!

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