盆棚(ぼんだな)は
精霊棚(しょうりょうだな)、施食棚(せじきだな)ともいいます。
お仏壇からお位牌、香炉、燭台、花立を移動し、お供え物をする祭壇です。
また、お供えをする場所であると同時に我が家に帰って来られたご先祖様がお盆の期間、そこに宿る(滞在する)聖域でもあります。
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盆棚はなくちゃダメ?
宗派や家によってはお盆飾りをしないこともあるようです。
お盆飾りをしてもしなくても、お盆はご先祖様を敬い大切に思う行事であることに違いはありません。
特別に盆棚を作らずお仏壇にお供えをするのでも良いし、今年から盆棚を作ろう、というのでも良いのです。
また、「一般的な基本」はありますが、すべてその通りでなくても「基本」の盆棚やお供えがそれぞれどんな意味を持つのかを知って、我が家流にアレンジすれば良いのです。
大切なのはご先祖様をお迎えする心を込めることです。
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盆棚の基本的な作り方
祭壇の四隅に葉のついた青竹を立て、上部にしめ縄を張り(結界を作ります)、祭壇には盆ござを敷きます。
盆ござは、まこも(真菰)を使うことが多いようです。
昔は大工さんに頼んだり自宅で作ったりして立派な盆棚を用意されることも多かったようですが今は地域の環境や住宅事情などでそれも難しくなりました。
・真菰(まこも) イネ科の多年草、ゴザのように編んだもの。
「菰」(こも)とは粗く織ったむしろ(広辞苑)で、もともとむしろは真菰を材料としたものでした。
というより、このむしろを真菰(まこも)と呼び、その材料となった植物を真菰と呼ぶようになった、というのが正しいのだそうです。
⇒盆ござについてはこちらもご覧下さい
⇒お盆のお供えについてはこちらをご覧下さい
お家でできる盆棚の簡単な作り方として、
お仏壇のそばにテーブルや小机を用意し、青竹が用意できれば4本の脚にくくりつけ、真菰の代わりに何か敷物を敷くなどで代用することが多いです。
祭壇も平らな一段だけのもの、ひな壇になったものなどお家によって色々です。
今は簡単に組み立てられる ”盆棚セット”なども市販されていますのでご利用になるのも良いと思います。
最近はお仏壇もどんどん様変わりして、インテリアのひとつとしてデザインされたもの、タンスの一部をお仏壇スペースにしたものなど色々あり、省スペース型のものも増えました。
私などはちょっとびっくりしたのですが、「お仏壇はいらない」というお家もあって机の上やサイドボードの上などに自由気ままに ”仏様コーナー” をしつらえているのですね。
これも考え方としてはアリだな、と、感心しました。
要は亡くなった家族、仏様、ご先祖様を思う心が大事なのですものね。
そうした、お仏壇のようにお供えものを置くスペースが特にない、という場合もお盆の時だけ使えるこんな ”盆棚セット” がお盆ムードも高まるし、便利かもしれません。
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