「こぐまのケーキ屋さん」という漫画をご存知ですか?
かわいい、癒されると人気急上昇、ウェブ漫画なのに書籍化されて、グッズは出るわスイーツは出るわで大盛り上がりだったのは去年の話ですが、いわゆるバズってる状態は今も続いているようです。
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こぐまのケーキ屋さんグッズ、スイーツ、etc・・・
「バズった」のは一昨年(2017年)から昨年(2018年)にかけてなんですね。
ちっとも知りませんでしたが、まだまだ話題沸騰中のようです。
【商品情報】本日1/24(木)からプライズの新商品が順次投入スタートです😆👏全部コンプリートしたくなる可愛さ…🐻♥️お取り扱い店舗はこちらのURLからご確認ください!!⇒https://t.co/xui1IyjTBK #こぐまのケーキ屋さん pic.twitter.com/cu1lh2axZC
— こぐまのケーキ屋さんからのお便り〈公式〉 (@koguma_cakeshop) 2019年1月24日
そんなこんなでとうとう私の耳(目?)にも入ってきたこの4コマ漫画、どうも色々気になって今更ですが追っかけてみました。
こんな漫画です。
疲れた友人に「こぐまのケーキ屋さん」の漫画を描いてあげたら思いのほかウケたのでお納めください。 pic.twitter.com/4x4SzVoYiJ
— カメントツ@こぐま3巻発売中 (@Computerozi) 2017年11月9日
作者のカメントツさんがお友達に描いてあげたのが始まりですって。
友達が理不尽な接客を受けてめちゃめちゃヘコんでいたんです。なんとか元気づけてあげたくて「理想的な接客って何だろう?」と考えている最中、ふっと浮かんだのが近所にあるケーキ屋さんのおじいちゃんでした。
そのおじいちゃんは腰が90度くらいに曲がっていて、いつもカウンターの下からひょこっと出てくる。物忘れが凄くてお金の計算もよく分からなくなってしまうし、ケーキの種類も「これとこれとこれ」って一気に注文してしまうと2個目から忘れちゃうんですよ。お客さんが逆に気を遣わなきゃいけないっていう……(笑)
でもその感じがなんだか、僕は結構好きで。それをモデルに4コマを描いてみようと思いました。
だから「こぐま」と言いつつ、あの子の中身はおじいちゃんなのかもしれないですね(笑)。
CanCam.jp:https://cancam.jp/archives/546366
こぐまのケーキ屋さん「かしこいです!」 pic.twitter.com/PhiJPAs9ls
— カメントツ@こぐま3巻発売中 (@Computerozi) 2018年6月4日
以後、毎日のようにツイッターに掲載され、瞬く間に人気になったとか。
最初はお客さんだった青年が店員さんになって、くまの店長を助けながらケーキ屋さんを切り盛りします。
かわいいくまの店長のけなげさ、店員さんの優しさにほっこりする、こんなところがウケた理由でしょうか。
2017年にお友達にプレゼントした第一作目を掲載直後に書籍化のオファーが殺到し、なんと6日後には単行本発行が決まったのだそうです!
その後はグッズ、文房具、スイーツなどが次々と発売されのです。
こんなものも!
スマホカバーをゲットしました。 pic.twitter.com/CSqpQ8ChmC
— カメントツ@こぐま3巻発売中 (@Computerozi) 2017年12月26日
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作者 カメントツさんはこんな人
まぁしかしスゴイ世の中だわ。
たまたまツイッターに載せた4コマ漫画がきっかけで漫画家になり、 ”時の人” になれちゃうんだから。
と思ったら、やはりそんなわけないのですね。
カメントツさんのプロフィールをみればわかりますが、それまでの経験と実績があって、それがたまたまツイッターのブレイクをきっかけに開花した、ということでしょう。
編集者のアドバイスがあれば漫画家はUFOキャッチャーでぬいぐるみが取れるのか…?実践してみました。
みんなもこぐまのケーキ屋さんめちゃでかぬいぐるみゲットしてみてくださいね😂 pic.twitter.com/r1Pk8Qrrb2
— カメントツ@こぐま3巻発売中 (@Computerozi) 2018年12月21日
ツラい時期もあったようで。
もともと地元の工場で働いていたんですが、物欲があまりない人間なので、普通に生活しているとどんどんお金が貯まっていくんですよ。気付いたら100万円になったので、東京に住んでみよう、でもフリーターになるのは嫌だなと。「なら、漫画が好きだから漫画家を目指すか」って上京して、漫画家志望の若者に格安で住居を提供する「トキワ荘プロジェクト」にお世話になりました。言い訳みたいなところから始まったんですよ。それが2013年、27歳の頃です。
そこでライターのヨッピーさんに出会って「オモコロ」で連載を始めたのが2014年、小学館が発行する漫画雑誌「ゲッサン」で連載を始めたのが2016年でした。
オモコロ連載当時は、アルバイトもしていましたね。毎月通帳の残高が2ケタになるような生活でしたけど、毎日楽しかったです。お金がなくても、将来に対してあんまり不安を抱かないタイプなんですよね。ご飯と納豆あれば生きていけますし。
マルナゲ® 個人事業主クローズアップメディア:https://www.marunage.co.jp/media/feature/2018/12/5434/
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ウェブ漫画で売れれば将来を約束されるのか?
【催事情報】「こぐまのケーキ屋さん キャラポップストア」が東京に戻ってきます😍2月9日(土)~3月24日(日)まで池袋サンシャインシティアルタ店にてオープン👏✨こちらの限定商品が手に入るのも今回が最後となります…!この機会をお見逃しなく🐻🍰⇒https://t.co/InEPYzaYpx #こぐまのケーキ屋さん pic.twitter.com/6EqzeMbWGf
— こぐまのケーキ屋さんからのお便り〈公式〉 (@koguma_cakeshop) 2019年1月22日
飛ぶ鳥を落とす勢いの「こぐまのケーキ屋さん」ですが、このまま快進撃が続くのでしょうか。
ツイッター掲載後、最速の6日で書籍化が決まり現在は3巻めを販売中、あれよあれよという間にたくさんのグッズが出来、スイーツが出来ました。
作者と作品のゆる~い感じと裏腹に、今がチャンスとばかりに儲けに走る企業のバズってる間に売り抜ける商魂が見え隠れしています。
作者のカメントツさんはとてもお金の亡者には見えません。
「こぐまのケーキ屋さん」も実にほのぼのとして疲れた人々(?)を優しく癒してくれます。
どうか生き馬の目を抜く企業間の争いに巻き込まれませんようにと、つい、祈ってしまうのは私だけでしょうか。
それにしてもこれほど人気の「こぐまのケーキ屋さん」ですが、”漫画大賞” の類には出てきていないようなのですよね。
先ごろ行われた「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2019」も、1位に輝いたのは「LV999の村人」でした。
ところが、Amazonのレビューを見ると「LV999の村人」はレビュー数は多いのに作品については批判的な意見が多いのです。
「こぐまのケーキ屋さん」のレビューは少ないのですが、作品に関してはおおよそ肯定的な意見です。
なんでしょうねぇ。
ツイッターでブレイクした「こぐまのケーキ屋さん」は、企業に食いつぶされるのではないかという危惧、
批判的な意見の多い作品でも漫画賞1位を獲得する「LV999の村人」のあやうさ、
いわゆる「なろう系」は底が浅い、ということの表れなのでしょうか。
もちろん、昔からの、リアルな世界で積み上げた人だけが優れているわけではないにしろ、やはりどんなにITだのネットだのの世の中になっても、人の心を打つのは ”中身のある”作品で、そういうものを大事にしたいと人々は思う、ということであれば、まだまだ世の中捨てたもんじゃないな、と思うのですが。
有名になったウェブ出身の作家さん、心からご活躍が続くことを、多くの人に支持されることを祈ります。
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平成26年から始まったウェブ漫画賞
2019年1月23日、「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2019」の授賞式が東京都内で行われたそうで。
この賞は昨年11月6日から12月4日に、電子書籍配信サイト『コミックシーモア』内で「2019年に電子でヒットしそうなコミック」を出版社36社が推薦し、ノミネート、サイト会員の投票作品中、得票数が最も多い作品が大賞となったのだそうです。
”ウェブ漫画賞” の先駆けは平成26年の『次にくるマンガ大賞』(ダ・ヴィンチ、niconico共催)の『Webマンガ部門』、その後は29年の『WEBマンガ総選挙』(日販、pixiv共催)、『100万人が選ぶ本当に面白いWEBコミックはこれだ!』(同実行委主催、TOブックス)などと続くそうです。
ウェブで漫画を読むことが当たり前の世の中なんですねぇ。
これらのウェブ漫画賞は、「紙」の漫画賞と違って選考委員ではなく、サービス利用者の投票で人気作を決める、ということで投票期間中の無料配信サービスや割引などもあり、読者も増えますよね。
大賞を受賞したのは『LV999の村人』という作品。
(原作・星月子猫、漫画・岩元健一、キャラクター原案・ふーみ)
この作品の舞台は未来の地球。
196ヵ国あった国々はわずか3ヵ国となり、かつて「日本」と呼ばれた島国は「ヘキサルドリア」となっています。
「モンスター」の出現で地球は様変わりし、生まれると瞬く間に繁殖する「モンスター」は世界の8割を占拠していました。
人間がモンスターを倒すと「LV」(レベル)が上がります。
「戦士」や「天啓」は「LV100」などどんどんレベルアップしますが、「村人」には元々それほどの力はそなわっておらず、どんなに強くてもせいぜい「LV30」。
しかし主人公・鏡浩二は「村人」ながら「LV999」という驚異的な力を持って地球と人類の平和のために戦います。
壮大なテーマとゲームの世界観が特徴的な作品ですが、よくある「異世界転生」「なろう系」だとの評価が目立ちます。
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