沖縄県民投票「反対」7割は「民意」なのか?どう理解したら良いの?

辺野古の海。鉄条網の左は米軍の敷地、右は日本の敷地。
辺野古の海。鉄条網の左は米軍の敷地、右は日本の敷地。

2019年2月24日の沖縄県民投票の結果は「反対」が43万票余りで「辺野古移設反対」が7割超ということですが、これはちょっと誤解を招く報道タイトルです。
玉城デニー知事は「数字のとらえ方は色々とあると思うが、私たちは、民意は反映されていると受け止めている」と言いました。
そうなのでしょうか?沖縄県民の「民意」が本当はどこにあるのか、もう少し注意深くニュースを見ないとわからないぞ、と思いましたが。

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「辺野古移設の賛否を問う」県民投票で7割反対って、それはうそでしょう

地上波もインターネットも、全体的には『アメリカ軍普天間基地の移設計画に伴う』名護市辺野古沖の埋め立ての賛否を問う県民投票と言っていましたね。

結果は
「反対」 43万4273票。
「賛成」 11万4933票。
「どちらでもない」 5万2682票。

反対が37.6%、賛成が9.9%、どちらでもないが4.5%。
投票率は、52.48%でした。

それにしてもどうもこの投票、「辺野古移設に賛成か?反対か?」に重点が置かれ、反対多数!を強調する報道が多いように感じます。
それにやはり、なぜ今になって県民投票を?という思いが拭えません。

コトの発端は「世界一危険だと言われる普天間基地をこのままにしておけない」ってことだったはずですし、県民投票には法的拘束力もないし、政府は県民投票の結果はどうあれ、辺野古の工事は進めると言っているわけです。

当初、県民投票には参加しないとしていた5市(沖縄市、宜野湾市、うるま市、宮古島市、石垣市)も賛成、反対、どちらでもないの3択にしたことで参加を表明しましたが、この「3択」にも、普天間をどうするかということは盛り込まれず、ひたすら「辺野古移設の賛否」なんですよね。

「辺野古移設」についてだけ問えば、そりゃあ誰しも反対したい気持ちじゃないかな、と思います。

私は関東ですが、生まれてから結婚するまでは横田基地、今は厚木海軍飛行場とキャンプ座間、結局いつも基地の近くに住んでいて、騒音も危険もよくわかります。
米軍基地なんてないほうが良いと、本当に思います。

ですから国が決めたこと、もうとっくの昔に決定したことであっても沖縄県民は反対なんだ! という声が多ければやはり考え直さないといけないのではないかと思います。

でも。

じゃあなぜ辺野古になったのか、を考えれば、辺野古反対ばかり言ってはいられないですよね。

普天間基地はこのままで良いのですか?

沖縄の方々も本当に悩んでいらっしゃるというのが今回の県民投票で明らかになったことで、決して「県民の7割が反対している!」「沖縄県の強い民意だ!」という結果ではないと思うんです。

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投票率52.48%の7割が「反対」とは、つまり有権者の6割は「反対」じゃなかった? 

今回の沖縄県民投票、投票資格者総数115万6,295人、投票率52.48%で投票者数は60万6,823人。

15日から23日までの期日前投票者数は23万7,447人で、投票資格者総数の20.54%、投票者数の約40%。

玉城デニー知事が当選した沖縄県知事選挙は
有権者数1,146,815人、投票率63.24%、玉城氏の得票率は55.1%で396,632票。

どうでしょうか。
悪くはない投票率だけど、良いとは言えないのかな・・・

でも、投票に行った方も行かなかった(行けなかった)方も、ものすごく考えた末のことだったのだと思います。

だからこそ 52.48%であり、だからこそ 「7割が反対」ではないんだと思います。
約半分の人は投票したけど、半分の人は行けなかった。
3択のどれにも決められなかった。

「反対」が37.6% ということは、行かなかった人も含めて62.4%の人が「反対」に入れなかった、ということではないんでしょうか?

ここのところを、玉城知事に聞いた記者がいます。

産経新聞:産経新聞の杉本と申します。先ほども少し出た質問なんですが、今回の結果は反対の民意が多かったといえる一方で、有権者の6割が反対が投じなかった結果になろうかと思います。知事は有権者の6割が反対に投票しなかった理由っていうのは、どういう理由があるというふうに考えますか。
玉城:私はその理由については考えておりません。ただ得票の数の4分の1を超えたその民意を私は責任を持って伝えるということにこの間も重きを置いてコメントをしておりましたので、その民意が明らかになったということに意義があるというふうに受け止めております。
YAHOO!ニュース 沖縄県民投票を受け、玉城デニー知事が会見(全文)建設阻止に全身全霊ささげる 2/25(月) 12:33配信

「私はその理由については考えておりません。」

って、考えなくて良いのですか?
沖縄県知事ですよ?

有権者の6割を無視する「民意」って何ですか?

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普天間基地のある宜野湾市の投票結果は

宜野湾市の投票結果は、
投票資格者総数76,789人、投票率51.81%で投票者数は39,784人。

結果は
「反対」 26,439票。
「賛成」 9,643票。
「どちらでもない」 3,500票。

反対が66.45%、賛成が24.24%、どちらでもないが8.80%。
県全体の結果に比べ賛成が5.25ポイント高い結果となりました。

結果をみれば「反対」が多く意外な感じがしますが、ここに簡単ではないこの問題に対する苦悩を感じてしまいます。

宜野湾市民と同じ思いを、普天間基地をなくすことで名護市民にさせても良いとは思えないでしょう。

もし、家族や恋人が名護市にいたらもっと切実に思うと思います。

宜野湾市の松川市長は

「結果は重く受け止めるが、普天間飛行場の危険性除去の問題を誰がどうやって解決していただけるのか全く見えない感じがする」
「普天間の危険性に苦しんでいる市民の実感が表れたのかなと思う」
毎日新聞2019年2月25日 11時51分(最終更新 2月25日 12時05分)

とおっしゃっています。

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移設先(辺野古)の名護市の投票結果は

名護市の投票結果は、
投票資格者総数と投票者数が公表されていない?ようですので推定で、投票者数は約24,750人、投票率が50.48%なので投票資格者総数は約49,000人。

結果は
「反対」 18,077票。
「賛成」 4,455票。
「どちらでもない」 2,216票。

反対が73.0%、賛成が18.0%、どちらでもないが9.0%。
名護市はやはり反対が多いですね。

名護市民の「反対」も、簡単な「反対」ではないです。

昨年2月、移設反対を訴えた現職を破って初当選した名護市長渡具知氏は。

移設先の辺野古がある名護市の渡具知武豊市長は25日午前、辺野古沿岸部の埋め立てに「反対」が7割超となった24日の県民投票の結果について「県と国の今後の対応と推移を見守りたい」とこれまでの姿勢を重ねて示した。市役所で記者団に語った。 一方で「賛成に投じた方、どちらでもないに投票した方と、投票しなかった人たちの民意もあると思っている」とも述べ、反対以外の意見も尊重する考えを示した。
福井新聞ONLINE 2019年2月25日 午前10時50分

ということですが、それにしても ”「反対」が7割超となった24日の県民投票の結果” って、この報道はどうなんでしょうか。

沖縄の問題は難しいけど知ろうとしなきゃいけないと思います

本当の「民意」がどこにあるのか。

沖縄に暮らしてみなければ見えない、わからないことがたくさんあると思いますが、何が問題でどうしたら良いのか、皆が本当のことを知ろうとしなければいけないのだと思います。

県民投票は、いまさら言っても仕方ないけれどもっと「民意」に近づく方法があったかも知れません。

米軍基地がなぜ必要なのか

辺野古移設反対なら、普天間基地はどうなるのか

オール沖縄って何なのか

プロ市民と呼ばれる人たち

アジアの脅威

大切な日本の大切な沖縄、沖縄だけの問題ではなく、日本がどうなるかの問題です。

もっと関心を持たなければならないと思う県民投票でした。

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