女性天皇と女系天皇の違いと皇位継承問題、何が問題なの?

女性天皇、女系天皇の是非が話題ですが、この二つは全く違うということをご存知ですか?
女性天皇を認めれば女系天皇容認に限りなく近づき、2600年続く万世一系の皇統が途絶えることになるというのが問題のポイントですが、ではなぜ皇統を守らなければならないのか。
令和の時代が始まり、次は愛子さまがいい!という期待の声も聞かれますが、日本国が日本国として存続するための重大な議論を考えます。

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皇位継承問題は何が問題なの?

5月4日の一般参賀は14万人余りの参賀者を数え、前の天皇皇后両陛下最後の新年の一般参賀の時の15万人(平成大多)に迫るほど多くの人が集まりました。

新しい天皇皇后両陛下は爽やかな笑顔でお手を振り、新しい時代が始まるのだと実感しました。

日本中でお正月のようなお祝いイベントが盛況でしたね~!

そうすると気になるのは次の天皇陛下はどなたになるのかということですが、現在のところ皇位継承順位はこのようになります。

皇位継承順位

皇位継承順位(News23からお借りした画像)

令和は「皇太子殿下」は不在ですので、次の天皇陛下におなりになるのは秋篠宮皇嗣殿下です。

秋篠宮皇嗣殿下が天皇に即位された時、悠仁さまが皇太子殿下になられ、その次の天皇陛下ということになります。

そのまた次は常陸宮さまですが、ご年齢からして実際にご即位は難しいと思われますので、今現在は悠仁さままでしか決まっていないということです。

それで、そのあとはどうなるの? ってことが問題で皇室存続の危機回避のための議論がなされている、というわけですね。

「天皇制」「皇室」が必要なワケ

皇室なんて必要ないとか、天皇制廃止をおっしゃる方がいらっしゃいますが、それは論外だと私は思います。

建国記念日、建国記念の日、どちらが正しい?初代天皇即位から建国2679年で書いていますが、日本の建国記念日は初代神武天皇が即位した日であり、以来2600年余、君臣一体という日本の国体が続いているのは ”万世一系の天皇制” があってのこと、廃止すればその瞬間に日本という国が消滅します。

日本列島や日本国民が消えてなくなるということでなく、天皇を主体とした日本の「国体」が消滅するということです。

日本国憲法の一番初めに「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」とあります。

天皇とは何かの説明も全くなく、いきなり天皇は日本国の象徴 と始まるわけです。

天皇は日本国の象徴として、国民ひとり一人の幸せを祈り、国事行為を行います。

総理大臣も裁判官も任命するのは天皇ですし、国会を召集したり解散するのも、法律を公布するのも天皇陛下の国事行為です。

選挙をしたり、中身を議論したり決定するのは国民ですが、最終的に国家の権威として承認するのが天皇陛下です。

天皇は日本国と日本国民を統合する唯一無二の存在というわけで、その天皇の血を引くのが「皇族」です。

なおかつ天皇も皇族も、「支配者」とか「権力者」ではなく、国民と同列であり、一体であるので「君臣一体」なのです。
支配するでもなく、権力を振るうでもなく、これほど長く、しかもひとつの血統を継いだ ”王朝” は日本だけです。

天皇なんて私には関係ないと思っても、日本が国際社会で常に一目置かれるのは皇室があるからですし、日本の祝日はほとんどが宮中祭祀が元になっているし、個人としては気付かないほど日本人であることそのものに皇室がかかわっています。

”皇室” は世界にただひとつ、日本だけに存在し、世界最強です。

天皇陛下は皇帝すなわちエンペラー、イギリスは ”王室” であり王はキングまたはクィーンです。

世界の「格」の序列は、天皇陛下>ローマ法王>王>大統領>首相 です。

ですから世界のどの国の最高権力者も天皇陛下の前には礼をし、天皇陛下が最も上座に座ります。

そんな日本という国の国民であることが人生において関係ないとは思えません。

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女性天皇と女系天皇はなぜダメなのか?

”女性天皇” とは、女性が天皇に即位した場合、

”女系天皇” とは、女帝の子孫が即位した場合、です。

日本の歴史の中では、女帝(女性である天皇)について、男系女子(天皇の子孫)に限って即位したことがあります。

過去に女帝は八方が即位され、十代ありました。
お二人が2回、即位されているのですね。

その十代はすべて天皇の血統を継ぐ ”男系女子” であり、一代限り、次の天皇が即位されるまでの中継ぎの役割であったわけです。

今の皇室典範

第一章第一条  皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。

と定めており、第二条では皇位継承順序の優先順位を直系、長系、近親としています。

一つの血統を継ぐ=万世一系 であるためには男系男子が天皇に即位しなければなりません。

もし、天皇の子である女性が天皇に即位して、次の時代にその女性天皇の子が天皇に即位するのを許せば、その瞬間に別の血統が入ることになり、”万世一系” ではなくなるのです。

男系と女系

男系と女系

男性のY染色体は男の子にしか受け継がれないので、血統を継ぐには男系男子しかないのです。

上の図の場合、女子A は 過去の天皇の血を継ぐ男子と結婚して 男子C を 産まない限り皇統は断絶する、ということです。

つまり、ギリギリ女性天皇は許すとしても1代限り、次の ”皇統を継ぐ男子” が天皇に即位するためのつなぎであることでしかないのです。

今、次の天皇は愛子さまが良いとの声も多いようですが、現在の皇室典範ではそれは許されません。

もしこの際仕方がないということで皇室典範特例法でも作って愛子さまが天皇に即位するとしても、この一代に限って、ということを明確にしなければならないでしょう。

この場合は愛子さまが宮家を創設することになります。

そしてもし、愛子さまのお子様が皇位を継ぐとするのならば!

民間の男性とのご結婚はあきらめていただかねばなりません。
生涯独身か、ご結婚なさるのは皇族の中の ”皇統を継ぐ男子” に限られなければなりません。

もし、民間の男性との結婚を許し、なおかつお子様が皇位継承なさるとしたら、皇統は断絶し、日本国は消滅します。

国民が消えてなくなるわけではないけれど、「国体」が崩壊するのですから。

「国体」がなくなれば、内閣総理大臣も、裁判官も、天皇が任命した人はその役職?が ”

消える” のですから。

つまり、女性天皇は一代限りであり得ても、女系天皇はあり得ないこと、あってはならないことなのです。

ですからね、2005年、当時の小泉首相が女性天皇・女系天皇の検討を始めて、おっしゃったことがちょっと、かなりキケンですね。

「女系天皇を認めないという議論は、仮に愛子さまが天皇になられた時にお子さんが男でも認めないということですよね?それをわかって反対してるんですかねぇ?」

2005年 小泉首相

2005年の小泉首相のコメント

当時の小泉首相こそ、男系男子に限るという意味を分かって発言されているのでしょうか??

建国以来日本の皇室は ”女性宮家” を、認めてはいないのです。

天皇になるかどうかではなく、血統の全く違う男性が皇族になることを厳しく避けてきました。

これは女性蔑視とか性差別の話では全くなく、それならむしろ男性蔑視というべきかもしれないほどです。

民間の女性がお妃になり皇族になることは出来ても、民間の男性は決して皇族にはなれない、ということなのですから。

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だから、皇統を守る工夫が必要です

万世一系を守ろうとすれば、天皇家に男子がいなければなりませんが、今のところ悠仁親王殿下ひと方(お一人)しかいらっしゃいません。

愛子さまも真子さまも佳子さまも民間の方と結婚なされば皇籍を離脱されます。

将来、悠仁親王殿下が天皇に即位なさろうとする時、皇族はひと方もいらっしゃらないことになってしまいます。

お子は男子をもうけなければならない重責、ご公務は、皇室の責務は、あれもこれも、どうなってしまうのでしょう。

万世一系の皇統を守ることももちろんですが、皇族がだれもいらっしゃらなくなる危機は想像を超えます。

だからといって、2600年余の長きに渡って伝承してきた日本の国の源泉を、現代人の浅知恵で簡単に変えて良いはずがないし、変えてしまったことで何が起きるのか、誰も想像すらできないはずです。

何かを変えることで皇統が断絶されたら、もしかして、皇族になろう、天皇になろうという ”意志” で皇族や天皇になることが出来てしまったら、日本はどこかの属国になるかもしれません。

いえ、必ずそうなるでしょう。

これまで何度も皇統断絶の危機を乗り越え2600余年もの間男系を伝承してきたことは、日本がどの国にも属さない独立国であるために絶対に必要なことだったのです。

それでも時代とともに変えなければいけないこともあるのだというなら、今までなぜそうだったのかを深く理解して、よくよく慎重に、細心の注意を払って、命がけで取り組まなければいけないと思います。

天皇から生まれた子が後継ぎで何が悪い、といった単純なことではない、ということを、政府や宮内庁や報道機関はこれでもかというほどに国民に解説しなければならない責任があると思います。

同じように、天皇制廃止や女性天皇、女系天皇賛成の人も、その根拠を明確に示さなければならないと思います。

情報操作、誘導報道、つまりプロパガンダまがいのことを絶対してはいけません。日本人なら。

そしてこの議論に天皇陛下は関わってはいけません。
けれど、国民が間違った方向へ進みそうな時、これを食い止めることが出来るのもまた天皇陛下しかいらっしゃらないのでしょう。

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旧皇族の復籍は、いま最も大事なことだと思います

敗戦後、GHQによって皇籍を離脱させられた11宮家あります。

旧皇族系図 Wikipedia より

旧皇族系図 Wikipedia より

旧宮家は、元皇族というだけでなく歴代天皇陛下の血縁の濃い方がいらっしゃり、男子も複数いらっしゃるとのことです。

皇統を守ることもさることながら、皇室のかかえる膨大なご公務についても旧皇族の方々の復籍は最良のことではないでしょうか。

そもそも、皇籍離脱は外国の手によって強制されたものであり、日本国民の、ましてや皇族みずからのご意志では全くなかったのですから。

それを何十年も守って復籍していないことのほうが異常なこと、なんで守ってるんでしょう?

様々なことで憲法改正だの皇室典範特例法だのと言っていますが、これこそ真っ先に元に戻せばよいのではないですか?

といっても今は ”民間人” でいらっしゃる旧皇族の方々ですから、復籍する条件みたいなものは確実にあるとして、しかしそれがクリアできる方は1日もはやく皇族として復帰していただきたいと思います。

まとめ

日本国憲法の第一章は天皇、第一条に

「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」

とあります。

日本の天皇は君主にして支配者ではありません。

ほとんど人権もなく、2600年余、ひたすら国家の安寧と国民の幸せを祈ってきたのです。

そしてはるか昔のご先祖様から今までずっと、国民は天皇陛下と皇室を慕い、守り続けてきました。

天皇は、なりたいとかなりたくないという意志でなく、天皇になる者として生まれて天皇になり、ひたすら祈り続けます。

宮中祭祀はその「祈り」であり、ひたすら祈り続ける天皇として生きることを運命として受け入れることができるのは ”皇統” でしかないと、私は思います。

ですから国民の象徴であるのだと理解します。

「主権の存する日本国民の総意」の ”総意” は、なにも ”今を生きる国民の意志” を言っているわけではなく、2679年脈々と続いた日本国民が選んできた道 のことを言っているのだと思います。

であれば、それを変える、あるいは無くすことを、軽々に、たかだか100年しか生きない今だけの国民が変えてよいものか、をよほど考えなくてはいけないと思います。

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