ご先祖様には感謝する日本人の意識がとても高くてちょっとびっくり!

日本人のご先祖様観
日本人のご先祖様観

いつもいつもご先祖様のことを考えている
という人はなかなかいないと思いますが
考えたこともない、という人もそうそういないと思います。

誰もがなんとな~く心の中に
ご先祖様を敬う(うやまう・相手を尊んで礼をつくす。尊敬する。)
気持ちを持っているのではないでしょうか。

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日本人は無宗教だけど、無宗教じゃない国民の意識

日本では亡くなった方を「ご先祖様」「仏様」と呼んで
お仏壇にお位牌を置き、毎日お水やお茶を差し上げ手を合わせます。

核家族化が進み、最近はお仏壇のない家も増えましたし、
人が亡くなる場面に立ち会ったことのない人も多いと思います。

それでも
「ご先祖様」「仏様」を大切にする、お仏壇やお墓に手を合わせる
といったことに違和感を感じる人は少ないでしょう。

特に信仰する宗教がなくても、です。

「神様」も信じるか信じないかは人それぞれだとしても
八百万の神(やおよろずのかみ・この世のあらゆるものに神は宿る)
七福神(しちふくじん・福徳をもたらす七柱の神、庶民の味方)
と言われて どこの国の話? と思う人はいないでしょう。

日本人は無宗教だといわれますが、
神道行事、仏教行事は生活の中に自然に浸透しています。

大晦日に除夜の鐘を聴き、初詣に破魔矢を買い、
初午を祝ったり、お彼岸やお盆の行事をかかさず行います。

参加するかどうかはそれぞれですが、
そういった世間のにぎわいに季節を感じ、故郷を思ったりします。

個人個人が意識するとしないとにかかわらず、
日本には神もホトケもアリ、神道や仏教を元にした思想を
基本的に誰でもが持っている、といえます。

これは日本人の国民性といいますか、
「古事記」や「日本書紀」といった神話が生まれ語り継がれ、
インドで生まれた仏教が伝わり人々の暮らしに深く浸透した
日本人の民族性なのでしょう。

日本人の国民性調査にみる「ご先祖様観」

統計数理研究所が1953年以来5年ごとに行なっている「日本人の国民性調査」
という社会調査があります。
これをみると、日本人は本当にご先祖様を大切に思っているんだなぁ
ということがわかります。

これはきっと日本人の素直さ、真面目さ、協調性につながっていると
思えて興味深いです。

この「日本人の国民性調査」から、日本人の宗教観、ご先祖様観を
取り出してみます。

自然と人間

設問:
自然と人間との関係について、つぎのような意見があります。
あなたがこのうち真実に近い(ほんとうのことに近い)と思うものを
ひとつだけえらんで下さい。

  1. 人間が幸福になるためには、自然に従わなければならない
  2. 人間が幸福になるためには、自然を利用しなければならない
  3. 人間が幸福になるためには、自然を征服してゆかなければならない
調査年  自然に従う 自然を利用する 自然を征服する
2013 45 51 46 37 6 5
2003 41 48 48 38 5 6
1993 44 52 44 32 6 7
1983 32 40 55 41 10 12
1973 26 35 52 39 17 17

ここで面白いのは、1993年の調査で「自然に従う」とする人が
増えていることです。
前回(1983年)までは自然を利用する・征服するのが良いと思う人が
多くいたのですね。
これは「高度経済成長」(1954年~1973年)の影響ではないでしょうか。

日本全国スクラップアンドビルドで、イケイケの大躍進をした日本人は
もはや人間様がこの世で一番、自然をも自在にコントロールできる
とまでは思わなくても、成長と発展のためには多少の犠牲もいとわない
感覚があったのではないでしょうか。

自然を人間が破壊した結果、公害や病気、ゴミ問題などが次々と表面化し、
猛省と改善を迫られることになり、人々は一旦立ち止まって考えました。

1993年の調査では、「自然を征服」するなど愚かな考えだと気づいた
日本人の意識が見て取れます。

宗教を信じるか

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設問:
宗教についておききしたいのですが、
たとえば、あなたは、何か信仰とか信心とかを持っていますか?

  1. もっている、信じている
  2. もっていない、信じていない、関心がない
調査年  持っている 持っていない
2013 27 28 73 72
2003 26 34 74 66
1993 33 33 67 67
1983 30 34 70 66
1973 23 26 77 74

これについてはちょっと読み切れないというか、本来の答えと違う
部分もあるのかな、と感じます。

たとえば生まれながらにして神棚や仏壇があって、親が信仰している
ものがあれば、基本的にはそれに寄り添って暮らしているという
こともあるでしょうし、
また、いわゆる「新興宗教」は、近年は特に怪しげだったり社会的な
問題を起こしたりして、「宗教」「信仰」という言葉自体の印象を
悪くしている、ゆえに「信仰がある」のは隠したいという意識など。

そういった事情を抜きにしても、
神や仏を祀りはしても明確に「〇〇教」というものを持たないのが
日本人、という感じでしょうか。

「宗教心」は大切か

設問:
それでは、いままでの宗教にはかかわりなく、「宗教的な心」というものを
大切だと思いますか、それとも大切だとは思いませんか?

  1. 大切
  2. 大切でない
調査年  大切 大切でない
2013 66 67 22 19
2003 69 71 18 12
1993 69 73 16 13
1983 79 81 12 10
1973

上記2つの設問で、「〇〇教」です! というものはないにしても
基本的に神道と仏教の心を持ち合わせている日本人らしい調査結果です。
この数値の高さ!
ちょっと意外に思う方も多いのではないでしょうか。

明確な神やお釈迦さまでなくても、誰でも「何か」を信じ、
その信じるものを拠り所にして生きるのはごく自然なことです。

皆、自分だけの「神様」「仏様」「信仰」を持っている、
持っていたいという気持ちが読み取れるように思います。

先祖を尊ぶか

設問:
あなたはどちらかといえば、先祖を尊ぶ方ですか、それとも尊ばない方ですか?

  1. 尊ぶ方
  2. 普 通
  3. 尊ばない方

※下記は「普通」と答えた人を「尊ぶ」として集計しました。
また、男女別ではなく、男女を合わせた年代別の数を表にしました。

調査年  尊ぶ
 20代  40代  60代
2013 79 84 89
2003 81 85 96
1993 81 94 99
1983 67 88 97
1973 76 91 97

さあ、そして「ご先祖様」です。

なんと!
老いも若きも、男も女もほぼかわりないので、年代別にしてみました。
どの年代も大差なく「ご先祖様を尊ぶ」のです。

自分勝手にこの世に生まれた人はひとりもいません。
生れてくれてありがとう、
産んでくれてありがとう の心だと思います。

面白いのは、「高度経済成長」の余波が残る1983年の調査までは
自然を利用・征服すると考える人と比例するかのように
若い世代にはご先祖なんて関係ナイ、と思っていた人が多かった、
社会の子供に与える影響を考えさせられる数値だと思います。

まとめ

日本人の国民性調査にみる「ご先祖様観」、いかがでしたか?

亡くなった方を大切に思う心は世界共通、人類共通ではありますが、
ことあるごとに「ご先祖様」を忘れないための行事や習慣がある日本って
なんだかステキだな、と思いませんか?

そしてそれが、いつの時代も ”今を生きる” 人たちの元気の素、
明日を生きるための力になっているのだと思うのです。

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