年末恒例のドラマは忠臣蔵、300年もの間人々を魅了するのはなぜなのか?

年末恒例「忠臣蔵」
年末恒例「忠臣蔵」

今年もやってくる12月14日、赤穂浪士討ち入りの日。
年末になると毎年どこかで必ず放送されるテレビドラマ「忠臣蔵」。
まぁ本当に飽きもせず何十年もやってるんですよ、これ。

私などはもう12月と聞くだけで14日、討ち入り、泉岳寺と
次々と関連ワードが浮かび、わかってるのにまた観るんですよね。
若い人には、忠臣蔵?なにそれ美味しいの?ってなもんでしょうか・・・。

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とりあえず「忠臣蔵」のあらすじはざっくりこんな感じ

「事件」の当事者2人。

浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)、35歳。
赤穂藩主(現兵庫県赤穂市あたり)
幼い頃に両親を亡くし、わずか9歳で家督を継ぐ。
ちょっと短気で曲がったことが嫌いな武骨者。

吉良上野介(きらこうずけのすけ)、60歳。
高家(こうけ)と言われる由緒正しきお家のエリート役人。
高家としての功績もあるし領地では評判が良いが
ねちっこい性格なのか、いじめパワハラに泣く部下が多い。
賄賂大好きで、付け届けを催促するようなことも。
若い頃はイケメンだった。

時は元禄14年2月。西暦だと1701年3月。

幕府は、天皇からの使者「勅使(ちょくし)」と、上皇(前の天皇)
からの使者「院使(いんし)」をお迎えし、丁重におもてなしをしていたが、

この勅使馳走人(ご接待係のこと、勅使饗応役(きょうおうやく)とも)
を任命されたのが浅野内匠頭で、指南役(指導係)が吉良上野介だった。

運命の3月14日。西暦では4月12日。

この日は将軍が先に下された勅旨・院旨に対してお答えをする「勅答の儀
(ちょくとうのぎ)」という幕府として1年の中で一番格式高い行事の日。

この「勅答の儀」の直前、午前11時40分頃、
江戸城松の廊下で吉良が留守居番梶川頼照と儀式の打ち合わせをしていた
ところへ浅野内匠頭は吉良の背後から近寄り、
「この間の遺恨、覚えたるか!」と叫び、脇差しで吉良を斬りつけた。

そばにいた梶川に即座に取り押さえられ、また、脇差しであったため
吉良は大した怪我をせずに済んだが、朝廷の使者を接待中の刃傷沙汰に
将軍綱吉は激怒、浅野内匠頭は即日切腹となり、
吉良上野介はお咎め無しとなった。

これを不服とした大石内蔵助(おおいしくらのすけ)をはじめ
浅野家家臣47人は、密かに周到に計画し、翌年元禄15年12月14日
(西暦1703年1月30日)、江戸本所の吉良邸に侵入し、
吉良上野介を討ち取った。

元禄16年2月4日、46人は切腹、泉岳寺に埋葬される。
ただ1人、寺坂信行は切腹を免れた。

討ち入りを果たした翌年には歌舞伎で演じられた赤穂事件

主君のために命をかけた赤穂浪士47人に民衆は喝采を送りました。

それほどに衝撃的で人々の関心と共感と同情を集めたのですね、

討ち入りの翌年、元禄16年1月には江戸の歌舞伎の舞台で取り上げられ
たほどでした。
(46人が切腹する前ですね!!)

以後浄瑠璃、歌舞伎の人気演目となり今日に至るまでありとあらゆる
メディアで取り上げられてきたのです。

事件の当事者2人はもちろんですが、
47人それぞれに、それぞれの人生があり、ドラマがあります。

当事者2人+47人の周辺にも様々なドラマがあり、
たくさんの人が色々な切り口でこの事件を取り上げ、物語を書いたのです。

私が思い出すのは
中村勘九郎さん(当時。のちに中村勘三郎)の大石内蔵助と、
石坂浩二さんの吉良上野介

仇討の計画を隠すために京の街で遊びほうけながら深く静かに主君を思い
家族を思う大石内蔵助の姿に涙せずにはいられなかったし、
なんといっても勘九郎さんがホントにステキでした。

また、なんと憎たらしい、強欲でお高く止まった吉良上野介のイヤミさには
石坂浩二さんならではの役作りを感じて、うまいなぁと思いました。

忠臣蔵がなぜそんなに人々を惹きつけるのか?

色々理由はあると思います。

徳川の世になって100年、ようやく戦(いくさ)のない平和な時代になって
武士は刀を差してはいたけど「武士道」が遠い昔のことになってしまったという
一抹の寂しさを、当時の人々は持っていたのかも。

そんな時に「主君の仇討」を果たしたヒーローが現れた興奮。

当時は喧嘩両成敗として両者切腹でも当然なのに、理不尽な処遇に対する
不満、判官贔屓に対する報復への喝采。

誰かのために命をかける男の姿。

そんな赤穂浪士四十七士にも家族があって、それぞれの悲哀に心打たれる。
47人の中に恋人がいた女性が恋人の後を追って自害した人もいたそうです。

スリル、サスペンス、勧善懲悪、ロマンス、自己犠牲、人の弱さ・強さ
などのすべてのエッセンスがこの物語にはあるのでしょうね。

もう見飽きた人も、まだ観たことのない人も、あらためてこの物語の
魅力を感じてみてはいかがでしょうか。

若い方でご年配の人と話す機会のある方は

「そろそろ 討ち入り ですね」

と言ってみたら、

「お!そんなこと知っているのか?」

と感心されるかもしれませんよ。

脚本によって、配役によってもまた違う忠臣蔵を楽しめる、映像ならではの
味わいも良いものです。

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