皇太子さまが天皇に即位されると2月23日が天皇誕生日となり祝日になります。
この日は「富士山の日」で「ふろしきの日」でもあったんですね。
「富士山の日」は静岡県と山梨県、「ふろしきの日」は日本風呂敷連合会が制定。
「ふろしきの日」は休日じゃないけれど、「富士山の日」は静岡県の学校は休校とか、
ツイッターでは静岡県民の困惑の声?が上がっているそうで・・・
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「富士山の日」って知ってました?
天皇陛下の退位、譲位が決定したことで「富士山の日」がにわかに注目を浴びています。
「富士山の日」があったなんてびっくりです!
と同時に、それはあるべきだわ、とも思いました。
いったい「富士山の日」はいつ出来たのかしら?
静岡県によると、平成21年に世界遺産登録への機運を高めようと、
「2(ふ)2(じ)3(み)」の日ということもあり、時期的にも空が澄み渡っている。
富士山に思いを寄せ、後世に引き継ぐ事を期する日として、この日を選んだ」
そうです。
確かに!「223」は「ふじみ」とも「ふじさん」とも読めるというぴったりな日付、
しかも2月のキーンと冷えた空気は富士山を一層美しく際立たせます。
この日を富士山の日とせず何とするのか! というくらいに最適です。
静岡県民と山梨県民は休日なの?
まず、山梨県民はほぼお休みではないようです。
お休みにはならないけど、「富士山の日」特典として施設の入館料が無料になったり、プレゼントがあったりということもあるそうです。
静岡県は、公立の小・中・高校がお休みになるようですね。
私立・市立の学校は基本はお休みではなく、所属の自治体等によってマチマチとか。
当然、お仕事もお休みにはならないのでしょうね。
東京都に住んでいた頃、10月1日の都民の日は私立校も一部休み、会社が休業していたところもありましたが、最近は休校する学校も減ったとか。余談ですが。
でも、今度の即位で日本全国休日になりますね!
「富士山の日」が日本列島ぜ〜んぶ、「休日」になるのです。
静岡県と山梨県の条例は次の通りです
静岡県
静岡県富士山の日条例 平成21年12月25日静岡県条例第72号
趣旨
国民の財産であり、日本のシンボルである富士山は、その類まれなる美しい自然景観により、人の心を打ち、芸術や信仰を生み出してきました。
こうした偉大なる富士山を抱く静岡県において、すべての県民が富士山について学び、考え、想いを寄せ、富士山憲章の理念に基づき、後世に引き継ぐことを期する日として、2月23日を「富士山の日」とする条例を制定しました。
今後は、「富士山の日」の制定を契機として、富士山環境保全活動や富士山世界文化遺産登録等の取組に対する県民の理解を深めることなどにより、富士山を後世に引き継ぐための県民運動の促進に努めます。
目的
県民が、世界に誇るべき国民の財産であり、豊かな恵みをもたらしている富士山について理解と関心を深め、富士山を愛する多くの人々とともに、富士山憲章(平成10年11月18日に静岡県と山梨県とが共同して制定したものをいう。)の理念に基づき、富士山を後世に引き継ぐことを期する日として、富士山の日を設ける。
富士山の日
富士山の日は、2月23日とする。
山梨県
山梨県富士山の日条例 平成23年12月22日山梨県条例第55号
趣旨
平成10年11月に、山梨県は、富士山の豊かな自然や美しい景観について、その保護と適正な利用により後世に引き継ぐため、静岡県とともに富士山憲章を制定し、その普及定着を図る運動を推進してきました。
富士山の自然、景観及び歴史・文化を後世に引き継ぐための運動をなお一層推進するとともに、富士山の世界文化遺産登録の実現に向けて、静岡県、認定NPO法人富士山を世界遺産にする国民会議等と連携し、国民運動を盛り上げるため、山梨県富士山の日条例を制定することとしました。
目的
日本の象徴である富士山について、県民が、理解と関心を深め、その恵みに感謝し、愛する心を育むとともに、その保護及び適正な利用を図ることにより、富士山の豊かな自然及び美しい景観並びに富士山に関する歴史及び文化を後世に引き継ぐことを期する日として、富士山の日を設ける。(第1条)
富士山の日
富士山の日は、2月23日とする。
なるほどですね。
なぜそれまで「富士山の日」がなかったのか、むしろ不思議なくらいです。
「国民の祝日」でも良いくらいじゃないですか?
あ!!!
そうか!次の天皇譲位の時に「2月23日は富士山の日」としてそのまま祝日になるというわけね?
うん、そんな気がする。
というか、きっとそうです、そうであってほしい!
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「ふろしきの日」でもあるのです
富士山の日で盛り上がって、忘れるところでした。
2月23日は「ふろしきの日」でもあるのです。
「223」は富士山にぴったりでしたが、ふろしきはどうなるんでしょうね?
「2(つ)2(つ)3(み)」 だそうです。
なんと! これもぴったりじゃないですか!
気が付かなかったわ。
「ふろしきの日」は
京都ふろしき会・京都ふろしき振興会・東京ふろしき振興会で組織する日本風呂敷連合会では、ふろしきを広くPRするため、平成12年に2月23日を「ふろしきの日」として定め、日本記念日協会に申請、登録しました。
(京都ふろしき会・京都ふろしき振興会)
とのことです。
2月23日には関係業界のイベントが各地で開催されたりするそうです。
天皇誕生日として祝日になればもっと風呂敷のPRにも力が入れられそうですね!
「風呂敷」は文字通り風呂に入るときに衣服を脱ぎ着するのに敷いたから「風呂敷」だそうです。
室町時代、大名が風呂に入る際に脱衣カゴやバスマットとして使ったのですね。
他人のものと間違えないように家紋を入れたそうです。
江戸時代に銭湯が出来、一般庶民も風呂に入る習慣が出来ましたが、庶民はそのようなことはせず、
風呂はもっぱらモノを包む目的に変わり、「風呂敷」の呼称のまま現代に至るようです。
ところで「風呂敷」って持っていますか?
男性は持っている方は少ないのでしょうけれど、女性はわりとお持ちですよね?
普段は使わなくてもタンスの中に1枚、2枚は必ず入っているのではないでしょうか?
「風呂敷」は便利ですよねぇ。
酒瓶だってスイカだって衣類だってなんだって包めてしまう、畳めばコンパクト、不意の雨や雪、
なんなら汗拭きにも防寒にも使えます。
大きめのものを1枚バッグに入れておけば予定外の買い物をした時などにも活用出来ます。
もうすっかり少なくなりましたが、冠婚葬祭の引き出物が風呂敷で包まれていました。
こういう、思いがけず手に入ったけど外には持って行けないような風呂敷は家の中で大活躍です。
私はタンスの下着の引き出しにはそういう風呂敷を1枚上にかけて、開けてもいきなり中身が見えないようにしていますし、
他にも何かをしまう時に包む、ホコリよけ、洗濯物の目隠しなどなど、重宝します。
市販のもののサイズは8種類ほど規格があるらしいですが、大・中・小3サイズくらいあると様々に使えて便利ですし、柄がリバーシブルなら更に用途が広がりますね。
近頃は風呂敷の良さが見直されて柄も素材も豊富、使い方の本やワークショップもあります。
富士山や桜、古典柄のものは外国の方にもとても喜ばれます。
↓リバーシブルの風呂敷。 表と裏で柄が全く違うのも楽しいです。
↓古典柄のひとつ。 これは「かまわぬ」と読みます。素敵ですよね。
「富士山の日」も「ふろしきの日」も、新しい天皇誕生日とともに
もっと広く日本中で知られるようになると良いですね!
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