成人年齢が18歳になるのは2022年? なぜ年齢を引き下げるの?

成人の日
成人の日

成人年齢を20歳から18歳に引き下げる議論がいよいよ最終局面をむかえたような雲行きです。
「成人」とは、「一人前」ということですよね?
今の日本、現代社会において18歳を成人とすることは果たしてどうなんでしょうか?

その世代の、当の本人たちはどう思い、どう受け止めているのでしょうか?
親の承諾がなくても出来ることが増えると喜んでいるでしょうか?
法務省が公募した国民の意見は194件寄せられ、懸念する声が多かったとのことですが・・・。

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国会で成立すれば2022年には施行

政府は、成人年齢を18歳とする民法改正案を2018年1月の通常国会に提出する方針を決めたそうです。
飲酒や喫煙の禁止年齢は20歳のまま据え置くなど関連する法案24本も提出するそうです。

現在、200本あまりの法律に若い人たちの年齢に関する条項ががあり、各所管省庁もこれに伴って内容を修正するか検討を続けてきたそうです。

国会で成立すれば3年の周知期間を経て2022年には施行されるとか。

今回提出されるのは「民法改正」(改”正”・・・?)であって、
成立すれば何もかもが現行の20歳と同じように認められるわけではなく、飲酒・喫煙のほか競馬の馬券購入やモーターボート競走の舟券購入は「20歳未満禁止」のように修正されることで現行通りとなります。

そりゃそうです。
飲酒・喫煙は年齢がいくつかということよりも成長期の体に毒を取り込まないように、とする法律です。
ギャンブルはちゃんとオトナになってから、です。

成人が18歳になったから18歳でOKという性質のものではありません。

「成人になったら許される」のは大きな責任が伴うことばかりです。

選挙権はつい最近、2016年6月に18歳になりましたが、例えば親の承諾なしにローンが組めるとか、親の同意なしに結婚できるとか、これ、責任重大です。

そして犯罪を犯せば容赦なく名前を公表され、罰せられます。
いかなる場合も「少年A」「少女A」ではなくなります。

ちょっと思いつくだけでも関連する法律の整備は大変だろうなぁと思いますし、現在「未成年」である彼・彼女たちはこのことの重大さがきちんと理解できるだろうかと心配です。

選挙権の年齢引き下げは、今回の成人年齢引き下げにつなげるための選挙権年齢引き下げだったのでしょうか。

だとしても、成人年齢引き下げがなぜ今なのか、どうも何か急いでいるように感じます。

ニュースを見れば見るほど、賛成とは言えなくなってきました・・・。

なぜ、成人年齢を18歳にしたいのか?

昔の元服(げんぷく)は15,6歳だった とか、世界の国のほとんどは18歳だから というのは

は? 何言ってるの? だからなに?

と思いますね。

時代とか世界とか、それが「今の日本」の成人年齢を下げることの何に関係があるのでしょうか。

そりゃあ、文盲率が高いような時代には頭数(あたまかず)の分だけ働き手も必要でした。
早く一人前に働いて、お金なり食料なりを稼いでこないことには生きられなかったのですから、早く大人になる必要がありました。

戦国時代の「元服」はまさに「戦(いくさ)」に行けるだけの能力が身についたかどうか、なわけです。

第二次世界大戦で負けた日本の戦後は、子供が学校に行くことなど夢の夢、今日を生きることで精一杯でした。
成人も成人式も生きてゆくのに関係ありません。

一面焼け野原の中で歯を食いしばって頑張って、
戦後20年足らずでオリンピックを開催するほどになった日本人。
学ぶことが大事、勉強して知恵をつけることが大事ということを嫌というほど身を持って痛感しました。

だからこそGHQが決めた6・3・3制の学制を最大限活用し、すべての子供に学びの場を、を実現してきました。

最近ではこれを「5・4」制、「4・3・2」制に変えようとの議論もありますが、いずれにしても9年間は学んだほうが良いと思っているのでしょう?

それなのに、元服は15,6歳だったのだから成人を18歳とするのもおかしくない って、おかしくないですか?

世界の先進国が成人を18歳としているって、国民性や風土や習慣や、色々違う外国とただ同じにする意味がわかりません。

参考にはなるかもしれないけど、即「法改正」に結びつける理由にはならないでしょう?

元服とか世界とかの馬鹿げた理由は別として、
成人年齢を18歳にする理由として挙げられているのはつまり、

  • 若者にも社会参加を、政治に関心を
  • 社会的責任、経済的責任の意識と自覚を

の2点が表向きに見えていますが、

もう一方で消費拡大、税収を増やす、労働人口を増やす などの「効果」を見込む声も聞こえます。

さらには選挙権・被選挙権の次は成人年齢とした流れで憲法改正を実現するとか、
ちょっとショッキングなのは 「徴兵制」につなげる流れだと見る人もいるようです。

確かに凶悪犯罪の若年化や、IT時代を上手に活用する若者の姿を見ると早く成人しても良いと思えてきますが、それと同じくらい「影」の部分や不安を覚えるのは「政治的な思惑」です。

なるほど、自民圧勝の直後に安保法案を強行採決したことを思えば、魂胆あり、のようにも感じるのです。

18歳前後の若い当事者たちの間では、当然だ、良いことだと思う人と、不安や戸惑いがある人と、ほぼ半数づつ、不安・・・のほうが少し上回るようです。

中でも、

  • 高校3年になると同じ3年生の中で成人と未成年が混じる
  • 18歳になった1月、受験シーズンに成人式なんてムリ
  • 進路が一番の関心事の時期に大人としての人格を磨く時間も自信もない

という声にはうなりました。

若年層の貧困化も社会問題になっています。

若者に社会参加と個人としての、成人としての責任を求めるなら、誰がみてもそれが可能と思える環境整備を先に、せめて同時に進めることをオススメしたいです。

政府は当該世代の意見を聴く、ということもしているようですが、
どうかどうか、情報操作などは決してせずに、若者の将来と日本の将来のためを最優先にして下さい。

今が「その時」なのかどうか、本当に真剣に考えて下さい!! と思います。

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コメント

  1. 18歳成人認定ですが、少子化と人口減少が最大理由=消費は減る・税収は減る・労働人口は減る為の措置ですね。しかし高学歴社会の今、社会に出る年齢は上がる一方!早く社会(労働)に出た人ほど税金優遇するとかしない限りは若くして社会(労働)に出ないでしょう!!既にサービス業は深刻な人出不足です。

    • ひばり より:

      おとべまことさん
      コメントをありがとうございます!
      仰るように考えられる方はとても多いと思います。
      どの分野も本当に深刻な人手不足です。
      かと言って人口減少は加速しているのですから今までと同じ仕組みでは「若い働き手」は増えるはずもありません。
      かつて、「中卒は金の卵」と言われ集団就職で都会に出た、なんていう時代もありましたが、戦後の人手不足があったのでしょう。
      その時はきっと社会全体が15,6歳の子を立派に育てる気概もあったのだろうと思います。
      若者に早く社会参加をさせたかったら、大人がその心構えと仕組みを真剣に考えなくてはいけないと思いますね。